コラム

「外国人エンジニアは年俸以外に日本企業のどこを見ているのか?」離職率を激減させる3つのポイント

皆さん、こんにちは。デカルトサーチ合同会社のアモニック・パスカル・ヒデキです。フランスで生まれ育った私は、母親が日本人という事もあり、幼少期から日本のアニメや文化を見て育ってきました。

東京工業大学の大学院で音声認識と自然言語処理を学ぶために来日し、卒業後、米系銀行を経て、2007年に双子の弟と共にデカルトサーチ合同会社を設立した私は、これまで数多くの外国籍エンジニアの方々を技術部門の強化を目指す日本企業様に紹介してきました。

さて、IT技術者不足が社会問題となっている日本では、外国籍エンジニアの就労者数も年々増えています。

しかし「優秀な外国人エンジニアを雇う程の高額なオファーは、出したくても出せない。」という声も多く耳にします。

実際に、年俸の高低が転職時の一番の決め手である事は間違えないのですが、実は年俸の他にも日本で働きたいと希望する外国人エンジニア達が、転職時に重要視しているポイントがあるのです。同じ年俸でも、それがあるかないかで採用率は全く変わってきます。

そこで今回は、13年間、日本企業に外国人エンジニアを紹介してきた人間として、「日本で働く外国人エンジニアは年俸以外に日本企業のどこを見ているのか」について紹介したいと思います。

1.フレックスタイム

優秀な外国人エンジニアの雇用を検討する場合、フレックスタイムの導入は絶対に必須です!

国籍を問わず、私がこれまでリクルーティングしてきた外国人エンジニアのほぼ100%がフレックスタイムの有無を気にします。

フレックスタイムといっても勤務時間の100%を自身の裁量に任せる必要はなく、必要に応じてコアタイム(必ず勤務しなければいけない時間帯)を設定するといったスタイルが一般的です。

基本的に外国人エンジニアは、優秀な人ほど成果物に対する評価や合理性を重視します。

そのため、毎日定時に出社する事が会社のルールだと説いたとしても、そのような非合理的で生産性に結びつかないルールの重要性は伝わらないのです。

それどころか、そのような企業は”生産性よりも非合理的な慣習を優先する企業”という非常にネガティブな印象をもたれてしまう恐れがあります。

これはかなり大きなリピュテーションリスクを伴います。そのため、外国人エンジニアを雇用する際は、フレックスタイム制度の導入はマストだと思ってください。

厚生労働省「フレックスタイム制 のわかりやすい解説 & 導入の手引き」

2.リモートワークに対する寛容性

フレックスタイム制に通じるものがありますが、リモートワークへの寛容性も同様に重視されます。

無制限なリモートワークを推奨するわけでは決してありませんし、リモートワークにもデメリットはあります。

しかし「クリスマスシーズンは母国で仕事する期間が欲しい。」、「集中的に開発する期間は移動時間すらももったいない」という声は、外国人エンジニアたちの間でよく聞かれます。

手放しにそれらの要求を鵜呑みにする必要はありませんが、リモートワークに対する寛容な姿勢というのは、外国人エンジニアが転職先を選ぶ際に非常に重視するポイントです。

3.成果主義と合理性

先ほども述べたように、優秀な外国籍エンジニアほど、成果主義と合理性を重視します。

日本で働いている外国籍エンジニアは、日本が好きで働いているわけですし、日本文化に対する理解と造詣が深い人も多いのですが、非効率な慣習やルールが、仕事の効率や生産性よりも優先される文化を持つ企業に対しては非常に辛辣な評価がされます。

海外でフレックスタイム制やリモートワークへの理解が重視されるのも、根底には成果主義と合理性を追求する姿勢があります。

元々は、何かのために作られた仕事のルールが、それを守る事自体が目的になってしまい、非生産的・非効率なオペレーションが行われている事は、その会社の評価を下げ、離職に繋がる事もあるので注意が必要です。

とは言え、それぞれの会社にはそれぞれの都合があります。外国籍エンジニアの言う通りにオペレーションールやルールを改正していく事は現実的ではありませんし、単に彼らに迎合する事が正しい事だとも思いません。

しかし、成果主義と合理性を重んじる企業文化こそが、優秀な外国籍エンジニアを採用し、長く働いてもらうための重要です。外国籍エンジニアを採用して多国籍チームを作るさいにはぜひ、押さえておきたいポイントです。

最後に

今回は、フランス出身の私が13年間のリクルーティングの経験をもとに、外国人エンジニア採用時に知っておきたい3つのポイントを紹介しました。

ある程度の主観や偏りもあるかも知れませんが、日本の企業様と外国籍エンジニアの方々の橋渡しをしてきた人間として、もっと日本のIT業界を活気づけたいという想いで書いてみました。

多国籍チームでプロジェクトを推進していく上で文化の違いは、いつの時代もつきものです。しかし、共通の目的のために文化や国籍の違いを乗り越える事は、個人レベルでも企業レベルでもかけがえのない資産となります。

外国籍エンジニアの力を借りて、世界で活躍する日本の企業様にお力添えをする事は、私としても最もやりがいを感じる瞬間なのです!

【デカルトサーチ合同会社】

デカルトサーチ合同会社

たった数人の技術者が世界を変えるようなサービスを作るIT業界において、事業の成功を左右する優秀な技術者の確保は最も重要な課題のひとつです。技術部門の強化のためにエンジニアをお探しの企業様は、まずは一度、デカルトサーチ合同会社にお気軽にお問い合わせください。

デカルトサーチでは、計算号学の修士を持ちエンジニアのバックグラウンドを持つコンサルタントが、技術部門の強化とグローバル化を目指す企業様のご要望を丁寧かつ体系的にヒアリングする事で、世界31か国に渡る独自のネットワークから最適な人材をマッチングし、最後まで責任を持ってサポートさせて頂きます。

ABOUT ME
アモニック・パスカル・ヒデキ
アモニック・パスカル・ヒデキ
フランス生まれ。2003年グランゼコールのENSEAを卒業、2006年東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻卒業。 東京工業大学大学院では古井古井研究室にて、音声認識や自然言語処理の研究に従事。卒業後、英系証券会社での勤務を経て、2007年に弟ジュリアンと共に外国籍エンジニアに特化した人材紹介会社・デカルトサーチ合同会社を設立。日本のIT業界を盛り上げるために、そしてエンジニアのキャリア支援のため日々、奮闘する。