総務省統計局では、将来の経済成長を担う“データサイエンス”力の高い人材育成のための取組として、12日、統計学を中心としたデータサイエンスを誰でも無料で学べるオンライン講座の提供を開始した。今回、公開されたのは「社会人のためのデータサイエンス入門」であり、今後、「誰でも使える統計オープンデータ」(活用編講座)も公開する予定だ。登録料および受講料は無料。
社会人のためのデータサイエンス入門
本講座は、週に3時間ほどの学習目安時間が設定されており、4週間にわたって行われる。第一週は、統計データの活用・コースへの導入、分析事例から分析に用いる統計的な考え方、データの見方への導入を図り、第二週は、統計学の基礎・データ分析に必要な統計学の基礎を学ぶ。第三週、第四週は、データの見方・データの見方についての基本的な方法および、公的統計データの入手方法を学び、コースのまとめを行う。
最終課題のテストをパスすることで修了証が受理される。
「誰でも使える統計オープンデータ」(活用編講座)
総務省は21日から、e-Stat(政府統計の総合窓口)などを用い、統計オープンデータを活用したデータ分析の手法を学ぶことができる活用編講座も公開予定だ。
カリキュラムは、入門編と同様に学習目安時間3時間、4週間に渡る以下のカリキュラムが予定されており、具体的なデータの活用e-Statや統計オープンデータの活用方法について学べる講座になっている。
第1週 e-Statの統計データを活用したデータ分析の事例、基本的な活用方法を学ぶ
第2週 公的統計データの基本事項及び読み方を学ぶ
第3週 統計データと地図を組み合わせた統計GISの活用方法を学ぶ
第4週 統計API機能の仕組みや具体的な活用事例等の統計オープンデータの高度な活用方法を学ぶ。
講師には、統計家の西内啓氏、滋賀大学の伊達平和氏、横浜市立大学の土屋隆裕氏などが参加する。登録料および受講料は無料だが、開講は3月8日までとなるので、興味のある方は早めにチェックしてみるとよいだろう。