ParameCEO岡野亮義「リファレンスチェックで加速する個人の信用のアップデート」

リファレンスチェックParame

皆さんこんにちは。近年、より多くの人が転職をするようになり、大企業でも副業を解禁する企業が増えてきたことで、採用時や仕事の発注時に候補者の人柄や業務実績を測るリファレンスチェックは、より重視されるようになりました。

リファレンスチェック特化型ビジネス SNS・Parameは、企業が採用時や仕事を発注する際に、候補者のリファレンスを取得できる他、個人ユーザーはリファレンスを信用スコアとして蓄積して転職時や案件獲得時に活用できることから、コンサルティングファームやスタートアップ業界を中心に注目を集めています。

今回は、ParameのCEO・岡野亮義さんに、サービス概要や設立の背景に加えて、Parameが目指す新しい個人の信用指標の創出について語って頂きました。高単価の案件をアウトソーシングしたいけど、従来のクラウドサービスで募集することに不安を感じている企業の方や、高単価の案件を積極的に取りに行きたいという方に参考にしていただけますと幸いです。

 

岡野亮義。1992年生まれ。上智大学在学中に起業、同年に大学を中退。 2017年にアクセンチュア株式会社に中途入社し、IoT/ブロックチェーン/音声認識/機械学習などの最先端テクノロジーを用いた新規事業実証実験プロジェクトに参画。アクセンチュア社内のデジタルハッカソンにおける優勝実績等。 2020年に株式会社Parameを創業。経済産業省主催「始動 Next Innovator 2020」にてシリコンバレープログラム選抜の受賞実績等。

リファレンスチェックに特化したビジネスSNS

-Parameについてサービスの概要を教えてください。

Parameは、第三者からの評価(リファレンス)を蓄積していくことにフォーカスしたビジネスSNSです。ユーザーは、前職や現職の同僚や上司、友人等からのリファレンスを貯めていくことで、転職時や仕事を受託する時に、Parameアカウントが個人の信用スコアとして役立てられる仕組みになっています。一度取得したリファレンスは、受け取り手のParameのアカウントと紐づけて蓄積されるため、キャリアを通じて活用することが出来ます。

一方で、企業側は候補者のリファレンスを取得できる他、Parame内で求人広告を掲載することが出来ます。求人広告を掲載する他にも、ユーザーのリファレンスを見ながら、現在、実装中ですが、もうすぐ興味のある人にスカウトメールを送ることも可能になります。

Parameは、基本的にリファレンスチェックに特化していますが、「過去に事件などを起こして新聞やメディアに掲載されていないか」、「経歴に詐称がないか」といったバックグラウンドチェックに関するニーズにも対応するため、老舗人事調査会社の産通さんと業務提携しており、リファレンスチェックに加え、オプションでバックグランドチェック情報も取得できるサービスも用意しています。

Parameのアカウントを持っている人のリファレンスしか取得できないと誤解している方も多いのですが、リクナビやWantedlyのような他社媒体から応募してきたParameアカウントをまだ持っていない候補者に対してもリファレンスデータをスムーズに取得できる設計になっています。

 

リファレンスチェックParame

 

-Parameの掲げる「新しい個人の信用指標」について教えて下さい。

Parameは学歴や職歴といった従来の信用指標に加わる「新しい個人の信用指標を作る」という理念を掲げていますが、これは私が学生の頃から考えていたテーマです。私は学生時代に中高生に対してプログラミングを教えていたのですが、ITの世界では、中高生でも市販できるレベルの優れたプロダクトを作りあげてしまうといった事例がよくあります。しかし、従来のような学校内での評価指標では、それらの開発実績が正当に評価されることはほとんどなく、日の目を見ないまま時間を過ごしてしまうような子をも多くいました。

私自身も学生時代からシステムの開発を受託したり、学生起業をしていたため、学外では評価してくれる人がいた一方で、大学の勉強には力を入れてなかったこともあり、学内での評価は散々なものでした(笑)。そのような経験から、従来の評価指標では測りきれなかった実績や価値を評価する指標を作れないかと試行錯誤するようになり、Parameの構想を固めていきました。

その後、私が前職のアクセンチュア在籍時に、アリババ社のジーマクレジットを筆頭として、海外で決済システムを個人の信用スコアに連携させる仕組みが普及し始め、日本でも注目を集めるようになったため、いっそのこと自分達でITを使った新しい形の信用指標を作っていこうとParameを設立することになったのです。

働き方改革でリファレンスチェックが重要になる理由

リファレンスチェック岡野亮義

 

-リファレンスチェックが重要視されるようになった背景についてどのように考えていますか?

終身雇用の前提がなくなり転職が増えてきたことや、副業を解禁する企業が増えてきたことで、人材の流動性が高まったことが挙げられます。最近は、電通が一部の正社員を業務委託に切り替えたり、Yahoo Japanが 副業人材を募集したといったニュースも増えていますね。

人材の流動性が高まると、その人の仕事ぶりや人間性を評価する指標であるリファレンスチェックはより重要になります。実際に人材の流動性が高い欧米では、採用時にリファレンスチェックやバックグラウンドチェックをすることは当たり前になっています。

日本でも社内異動の際などには、前の部署の人からリファレンスチェックを取ることは一般的だったと思いますが、今後は、中途採用や業務委託の発注の際にもリファレンスチェックを取りミスマッチを防ぐという文化は広がっていくと言われています。

高単価案件が掲載されるParame

 

-Parameでは、どのような求人広告が多いのですか?

現在のところ、コンサルティングファームやITベンチャー企業から業務委託の案件を中心に掲載して頂いています。案件の内容は、コンサルティングファームのプロジェクトマネージメントの案件が多いですが、他にも、システム開発のディレクションやマーケティングのディレクション、スタートアップ企業の副業案件なども掲載されています。

元々、コンサルティングファームなどの場合、プロジェクトベースで案件を回すことが多いので、社内でリソースが足りなかったら外部のフリーの人に発注して補完するというニーズは常にありました。しかし、ハイスキル人材に対して高単価の案件の外注するとなると、従来のクラウドサービスでは、候補者の質が担保できないまま応募が殺到してしまうため、高単価の案件が掲載されることはほとんどありませんでした。

Parameでは、中規模以上のコンサルティングファームなどから月額120万円以上の高単価の案件も多く掲載して頂いているのですが、リファレンス情報も同時に取得できることから、高単価の案件も安心して発注できるという声を頂いています。

 

-個人ユーザー側はどのような人が多いですか?

現在のところ、コンサルティングファームの方や独立したフリーコンサルの人の他、IT業界で副業を探している方々を中心に利用して頂いています。コロナによりリモートワークが基本となり、従業員が自分で時間を管理することが一般化したことで、これらの業界でも副業をする人の母数が増えたことも後押しとなっています。

 

-Parameのユーザーの声についてお聞かせ下さい。

Parameを利用して頂いている企業の方々からは、面接の前に候補者のリファレンスを取得することで、より面談時に深ぼって質問ができるという点や、面談時の評価とリファレンスの評価と比較することで、Wチェックとなり、採用面接時の評価に客観性が増すといった点に価値を感じて頂いています。

個人ユーザーの方々からは、受け取ったリファレンスを個人の信用データとして、何度も使いまわすことができるため、転職時や副業案件獲得の際に役立ったという声を頂いています。他にも、ポジティブなリファレンスを貰い、それがスコアとして貯まっていくのを見るのが単純に嬉しいという声もあります。

 

-最後に読者にメッセージをお願い致します。

先ほどもお話しましたように、今後、日本では終身雇用の制度が衰退し、人材の流動性はより高まっていくと言われています。それに伴い、日本でも欧米のように採用時にリファレンスを取得することが当たり前になっていくことが予想されますが、これまでリファレンスデータと言えば、一度で使い捨てられるものでした。

しかし、Parameのリファレンスデータは、保管しておけば、個人ユーザーにとってキャリアを通じて資産になるものであり、企業側にとっても過去のリファレンスも有用なものです。今後もParameでは、リファレンスチェックを新しい信用指標として活用できるサービスとしてよりよいものにしていきたいと思います。

 

【株式会社Parame】

所在地:〒160-0022  東京都新宿区新宿2-13-10  エルハイム新宿50
連絡先:info@parame.jp
代表者:岡野亮義
設立:2020年2月19日

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株式会社Parameの運営するParame Magazineでは、転職やリファレンスチェックに関する各種コラムの他、Parameの導入事例などが配信されています。採用時のミスマッチを減らしたいという採用担当者の方は、是非、一度サイトを訪問してみるとよいでしょう。

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