ビジュアル型情報共有ソフトウェアSoloban「直感的な情報整理でコラボレーションを加速」

日本でもDX推進の機運が高まってきたことで、多くの企業で業務効率化を目的とするSaaSやツールの導入が進んだ。

 

しかし、個々の業務単位で最適化と自動化が進んでも、全社横断的に情報を統合・管理するための仕組みづくりは難しく「必要な情報がどこの部署の、どのシステムにあるのか分からない」「部署間でのコミュニケーションロスが頻発する」といった課題を抱える企業は多い。

 

そんな中、HR領域を起点にDXコンサルティング事業を手掛けてきた株式会社Apolloは、11日、ビジュアル型 情報共有ツール「Soloban」をクローズド β版としてリリースした。
「Soloban」は、社内の情報をひとつのダッシュボードにまとめて可視化できるソフトウェアであり、チーム内はもちろん、チーム横断的なコラボレーションもサポートするという。

 

今回は、株式会社Apollo創業者の 鈴木アレン啓太 氏 と 平野いさむ 氏 に「Soloban」の設計思想や同社が考える理想のコラボレーションのあり方について聞いた。

 

【鈴木アレン啓太】
株式会社Apollo 代表取締役CEO。慶應義塾大学環境情報学部 (SFC) 卒。
学生時代は開発とラグビーに没頭し、アプリやデータ解析基盤の開発、IT教育ベンチャーでのプログラミングコース立ち上げなどに携わる。 Microsoft にエンジニアとして新卒入社し、認証基盤とIAMをメインに Technology Specialistを担当。その後、Magic Moment などスタートアップにて CTO、リクルートにて戦略人事、Wevnal にてCTOを経験。
【平野いさむ】
株式会社Apollo Co-founder。東北大学理学部卒。 大学時代に就活サービスで起業。
Cyber AgentCapital インドネシアでアソシエイト業務を経験し、大学卒業後はGoogle Japan に新卒入社。広告スペシャリスト、APAC人事担当を経て、Google for Startups支援チームに所属。 Google では技術職及びビジネス職の採用経験と、スタートアップへの投資及び投資後のバリューアップを担当。 その後、Apollo を代表の鈴木と共同創業し現職。

 

ビジュアル型 情報共有ツール「Soloban

 

はじめにSolobanについて教えていただけますか?

鈴木「Solobanは、誰でも気軽にローカルやWebアプリケーション(SaaS)に散在するデータを集積・統合し、ビジュアル化できる情報共有ツールです。ダッシュボードはPinterestのようなカード型のUIを採用しており、各業務の情報を可視化して、部署・チームを超えて共有出来るようになっています。」

平野「近年、様々なSaaSが生まれたことで、各業務単位での最適化は進みましたが、DXや管理効率化を進める上での横断的な連携に課題を抱えている方は多いものです。Solobanは、タスクやプロジェクトの情報をカード形式でブックマークしていくことで各々の情報ギャップをなくします。プロジェクトに関わる全ての人のコラボレーションを促進することで生産性向上を実現する次世代のWorkOSを目指しています。」

 

テクノロジーで組織は変えられるのか

 

どのような課題意識からSolobanが生まれたのですか?

鈴木「私は元々、人や組織について興味があり、キャリアを通じて『組織マネージメントの課題をどうやってテクノロジーで変えていくか』といったことに取り組んできました。当社としても企業向けにHR領域におけるAIやデータ活用のソリューションを提供して来たのですが、一方で、組織のあり方や企業文化そのものは、やはり『人』が地道に関わっていくことが必要です。人事領域の変革に関してテクノロジーのみで出来ることの限界を痛感させられる経験を幾度となくしてきました。

 

そんな折、メールを代替する新しいコミュニケーションツールの導入に携わった際に、社内の働き方が一変するのを目の当たりにしました。今までメールを返すことに疲弊していたメンバーが自ずとチームに情報を積極的に共有するようになり、明らかに行動変容が起きていたのです。

 

その時、コミュニケーションのプロセスや業務プロセスそのものにアプローチすれば、テクノロジーによる解決方法があると確信しました。テクノロジーを通じて行動習慣を変えていき、働き方そのものをアップデートする。ゆくゆくはそれが文化として醸成されていく未来を創りたいと考えています。」

 

平野「たとえば、他チームとの連携が必要なプロジェクトを進めると、必要な情報が『どの部署の』『どのツールの中に』あるのか分からずに何日間もかかってしまうという経験を誰しも一度はしたことがあると思います。他部署との情報共有や連携が上手くいかずに疲弊してしまうということはよく起こることです。」

 

確かに部署や職種間でのコミュニケーションは難しいですよね。

鈴木「そうですね。コミュニケーションロスが頻発する組織の特徴は、ほとんどの場合、
『① 必要な情報へのアクセスに余計な工数がかかる』『② 情報の公開範囲があまりに限定的』『③ 共通の何かを見て目線や認識を揃える場所がない』の3点に集約されます。そのため、私たちは、チームが必要な情報に迅速にアクセス出来て、リアルタイムで共有できるシステムの開発を模索するようになったのです。コンサルティングで関わらせていただいてきたクライアント様には社内でのコラボレーションを活性化したいという依頼をされることが多く、チームの情報を誰もがリアルタイムで把握できることへの需要があることは当初から認識していました。」

 

コミュニケーションロスを減らすためにどのような機能に力を入れているのですか?

 

鈴木「どのようなプロジェクトであれ『情報ギャップをなくし、チーム内で必要な情報を正しく共有出来ているという状態』があるべき姿だと考えています。その状態を作るために、特に情報へのアクセシビリティと可視性には注力しています。そのため、Solobanではチーム内の動きを一目で把握できるように、あらゆる業務情報をカードでブックマークしていくインターフェースを採用しています。」

 

あえて階層化しない情報整理

 

カードのレイアウトを採用したのにはどのような理由があるのですか?

鈴木「NotionであれGoogleDriveであれ、ほとんどのアプリケーションやSaaSは、情報を階層別に整理する仕組みになっています。つまり、階層別にファイルが蓄積していきますよね。これらのアプリケーションは、部署横断的なチームワークに大きく貢献しました。その反面、階層構造で整理をするのにはそれなりの工数と負担がかかります。ほとんどのシステムでは、階層構造によってファイルが整理・構造化されていますがユーザーの目線でみるとそれが常に最適だとは限りません。」

 

常に最適ではないとはどういうことですか?

 

平野「階層構造に分けてファイルを整理していくと『別の部署の人が別の階層にファイルを更新してしまって、どれがマスターなのか分からない』『良かれと思ってセールス部署のフォルダに入れたけど、本来はマーケティング部署に分類するべきであった』といったことがよく起こります。特にチームをまたぐ横断的なプロジェクトではその傾向が顕著になります。視座やリテラシーを共有しない異なる部署の人たちによってデータが管理されることで、結果的に情報共有のプロセスが非効率になってしまうのです。私はGoogle在籍時に階層構造による情報整理を徹底していた分、そのような短所も認識していました。」

 

情報共有の負荷を減らしたいと感じたエピソードはありますか?

 

鈴木「私は複数のスタートアップでCTO業務をやってきたのですが、どの組織においてもビジネスサイドのメンバーが開発組織の状況を知りたいという要望がありました。彼らはいちいちGitHubの中のソースコードを見たいわけではなく、『誰が』『何を』『どこまで』進めているのかという情報だけが欲しいのです。ただ、開発タスクをそのまま共有するだけでは擦り合わないため、それぞれの組織で認識しているタスクの粒度をそろえる仕組みを適用していました。そのような課題を解決するためにも、私たちは複数のツールをまたぐ行為と階層構造から脱却し、目的や目標に対する目線と認識をあわせる場所として、それぞれの情報をカード形式で集約するひと目で分かるダッシュボードへと舵を切りました。」

 

 

Solobanが目指す世界

-Solobanの設計思想はどのようなものなのでしょうか?

 

平野「先ほども申し上げたようにSolobanは、様々なアプリケーションやSaaSの情報を取得して、ひとつのダッシュボードで可視化します。正確に言及すると異なるのですが、設計思想としては、BI(ビジネス・インテリジェンス)に近いものだと考えています。BIの市場は、2025年までに7000億円の市場になると予想されており、欧米では、経営者の意思決定に必要な指標をカスタマイズしてまとめて表示したり、投資家向けに特定の指標を分析するツールなどが注目を集めています。」

 

 

鈴木「最近は日本でも様々なBIツールが出てきましたね。とは言え、使いこなすためには相応のリテラシーを必要とするものが多いのが現状です。業務管理ツールと言うと、どうしても堅苦しくなりがちですが、Solobanには普段の業務をもっと楽しくしようという考えが根底にあります。SNSを見るような感覚で日々の業務が把握でき、コーディングやデザインなど高度な技術も不要です。また、気軽にオンラインで共同編集を行ったり、次のアクションへ繋がる設計がされているため、自然なコラボレーションを促します。

Solobanは、『人と情報がひとつの(Solo)ダッシュボード(Kanban)に集まる』 という思想と、文字通り計算機として使われているの 『算盤(そろばん)』 に由来があります。歴史を紐解くと、算盤は単なる記号である数字に対して、より視覚的な概念理解へと人間の認知をアップデートさせました。Solobanでは、テキストやURLで認知・管理していた情報のビジュアル化や、AIを活用することによって人間の情報認知を支援し、ユーザーの方々が理想のチームワークを実現出来るようなサービスを追求していきたいと考えています。実際にSolobanでは認知科学に基づくアプローチをいくつかの機能としてソフトウェア内に実装しており、それらは現在特許申請中となっています。

 

20218月、クローズドβ版の体験者を募集開始

鈴木「2021年8月より先着100名と狭い枠にはなってしまうのですが、クローズドβ版のテスターとなってくださる方を募集しております。既に中核メンバーのリファラルからも応募の希望を多数頂戴しているため、実質的にはもっと少ない枠になってしまうことが予想されますが、Solobanを作り上げるために協力しても良いと仰っていただける方がいればご応募いただけるととても嬉しいです。」

 

平野「協力いただける方には単純なテスターという形ではなく、クローズドβ版参加者限定のコミュニティや特典も追ってご用意させていただきたいと考えております。また今回応募くださったが定員から漏れてしまったという全ての方には自動的にパブリック版のアーリーアクセス権が付与されます。また、当社は『働くを幸せに』というビジョンを掲げているため、皆さんから寄せられた意見・投票の上位1~3の機能は毎月実装していくなど、皆さんが楽しみながら積極的に参加していただけるような仕組みも検討中です。狭い枠になってしまい恐縮ですが、少しでも興味のある方は奮って応募いただけますと幸いです。」

 

Soloban クローズドβ版 応募フォーム

株式会社Apollo 採用情報

 

【株式会社Apollo】

代表取締役CEO 鈴木アレン啓太
連絡先:contact@apollohr.co.jp
設立:2019年8月8日
所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング 1階

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