インタビュー

東京フリーランス代表・船越良太氏に聞く「令和時代に活躍し続ける最強の人材とは」

皆さんこんにちは。日本では長年、働き方改革が謳われてきましたが、昨今のコロナ禍は、皮肉にも多くの業界の働き方に様々な影響を及ぼしています。

ますます先行きの不透明になっていくこの時代において、今後のキャリア形成について漠然と不安を感じている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、UI/UXデザイナーとして月300万円以上を稼いでいた経験のある、東京フリーランス代表・船越良太さんに「令和時代に活躍し続ける人材」についてインタビューしてきました。

フリーランスの羅針盤となるメディア「東京フリーランス」は、フリーランス向けの良質な学習コンテンツや有益な情報が満載で、エンジニアやデザイナーを始めとする様々な業種のフリーランスから支持を集めており、月間PVは30万を超えます。

業種を問わず、数多くのフリーランスのサポートをしてきた「東京フリーランス」の“羅針盤”とはどのようなものなのでしょうか。これからの時代に自分の価値を上げ続けるためにはどのような人材を目指すべきなのでしょう。東京フリーランス代表の船越さんに、自身がフリーランスのUI/UXデザイナーとして活躍してきた経験と共に語って頂きました。

船越良太さん
東京理科大学卒業。IBMを退職後、フリーランスのUIUI/UXデザイナーとして独立。2017 年にUI/UXデザイン会社 株式会社蒼 設立。UI/UXデザインを手掛ける他、東京フリーランス、デイトラを運営。

IBMを1年で辞め、UI/UXデザイナーに

-はじめに船越さんの経歴を教えてください。

学生時代は、主にゲームの制作を行っており、プログラミングから、デザイン、音楽の制作まで一通りやってきました。就職活動の時期になりゲーム業界で働くことも検討したのですが、より幅広い業界を見て、様々な分野の開発に関わりたいという思いがあったため、新卒ではIBMに入社することになります。

元々、独立志向があった私は、一年弱で退職し、UI・UXデザインのフリーランスとして独立しました。一年後、株式会社・蒼を設立し、現在に至ります。株式会社・蒼では、UI/UXデザインの他、フリーランスの羅針盤となるメディア「東京フリーランス」やフリーランス向けのオンラインスクールの「デイトラ」を運営しています。

-船越さんはフリーランス時代に月収300万円以上稼いでいたそうですが、その時のお話を教えてください。

実は、はじめは全く稼げなくて、月収4万円とかでした。そもそも営業をしたことがなかったため、手探り状態でしたし、やっとの思いで案件を受託しても報酬が支払われなかったということもありました。

はじめは順風満帆とはいかなかったのですが、ベンチャー界隈の交流会に沢山通ったり、自分なりに試行錯誤していった結果、1年後には月収340万円ほどを稼げるようになりました。

-その後、法人化した経緯について教えていただけますか?

フリーランスとして稼げるようになったはいいものの、いざお金に余裕が出来ても贅沢に使うことはほとんどなく、あまり幸福度は変わらなかったのです。

そんな中、周りのベンチャー企業の社長さん達を見渡すと、強い情熱を持ち、世の中のためになるようなサービスを作っていて、とてもイキイキとしているように映ったのです。自分もただ稼ぐだけではなく、法人化して世の中を変えるような自社サービスを作ろうと感化され、半ば勢いで株式会社蒼を設立することとなりました。

しかし、法人設立後もはじめはうまく行かず、一年間でキャッシュアウト寸前になったことも何度かあります(笑)。

これまでに、フリーランスチームと法人のマッチングサービスや、VRを使った教育サービスといった自社サービスを何個か作ったのですが、これらのサービスは上手くいかず、作っては潰しといったことを繰り返していました。

そうこうして最終的に生まれたのが東京フリーランスです。私がフリーランス時代に稼いでいた経験とノウハウをまとめてNoteにしたところ評判が良かったので、より多くの方々に自分の経験やノウハウを役立てて欲しいというおもいから、自社メディアとして東京フリーランスを作ることになったのです。

フリーランスの羅針盤「東京フリーランス」

-東京フリーランスについて詳しく教えてください。

一言で言うと。フリーランスの方々の羅針盤となるようなメディアです。弊社の役員は全員、フリーランスとして月数百万円稼いでいた経験があるので、私達の経験やノウハウを公開し、フリーランスの人達が稼ぐことが出来るように支援する学習コンテンツを配信しています。

東京フリーランスの特徴は、原則としてアフィリエイトリンクを掲載しておらず、ポジショントークがないという点です。

一般的なフリーランス向けオンラインメディアと言えば、アフィリエイトリンクに溢れており、アフィリエイト報酬の高いサービスを優先的に掲載したりと、何かしらの利害によるポジショントークがつきものです。

東京フリーランスでは、本当にフリーランスの方のためになるようなコンテンツ作りに注力しています。

ただ、例外として、GMOさんのFREENANCE(フリーナンス)というサービスは、本当におすすめできるので紹介リンクを掲載しています。このサービスは、フリーランスと個人事業主向けの損害補償保険であり、著作権の侵害や情報漏洩といったフリーランスに起こりがちな偶発的な事故に対して補償を行っています。月々の保険料は無料なのでフリーランスの方なら加入して損はないと思います。

「デイトラ」6万円であらゆるコンテンツが永久に見放題

‐デイトラはどのようなサービスですか?

デイトラは、フリーランスの方向けのオンラインスクールです。一度6万円支払うだけで、WEB制作やデザイン、プログラミングに関するすべての動画を半永久的に見ることが出来ます。講師陣は皆、月数百万稼ぐ、腕の良いフリーランスたちであり、随時のトレンドのコンテンツを更新しているため、最新のフレームワークやツールなどにも対応しています。

もちろん、コンテンツが更新されても、その後、追加で請求されることはありません。

UI/UXデザインの生み出す価値

-UI/UXデザイナーの仕事について教えていただけますか?

弊社の扱う案件としてはEC関係が多いですね。UI/UXの本質的な価値とは、ユーザーの方に気持ちよく買ってもらうことだと考えています。そのため。私達は、ユーザーにとって扱いやすいデザイン設計をすることで、売上向上に貢献します。

ひとつ例を挙げますと、とある人材系のホームページの案件では、トラフィックは十分に集まっているのにも関わらず、ホームページ上での登録に繋がらないという課題がありました。

人材系のサービスに興味を持っても、個人情報の登録フォームが出てきて、いきなり何項目も入力するように指示されると、多くの人は心理的に身構えてしまうものです。

そこで私たちは、より多くの人に登録してもらうために、個人情報の入力項目を、洗練された画像と共に3つずつ小出しにしていく設計にしたところ、離脱率が大幅に下がり、結果的に登録者数は3倍になりました。

他にも、一部上場企業さんのECサイトのフルリニューアルなど数々の案件を頂いてきましたが、どんな業種のホームページであれ、ユーザーは数秒でシビアに判断するため、「いかにしてユーザーの興味を引く情報を適切なタイミングで出していくか」ということが重要だと考えています。

-一般的に日本の企業はUI/UXを過小評価していると言われがちですが、どのようにお考えですか?

プロダクトの価値を考える時、コンテンツが最も重要で、次に“体験”が重要だと言われています。

コンテンツのクオリティ自体はとても良いものなのに売れないのだとしたら、それを使う時のユーザー体験が伴っていないことが原因だと考えられます。

ユーザー体験という点では、アップルが最高峰だと言えます。アップル製品のユーザー体験については、もはや説明不要だと思いますが、マックブックは、原則として2クリックで自分の欲しい情報に到達できるという徹底ぶりです。アップルは、これまで膨大なリソースをUI/UXに投入してきました。

一方で、日系の競合企業のプロダクトは、性能は良くてもボタンが雑然と配列されていたり、誰しもが読む気の失せる分厚い説明書が添付されていたりすることがありがちで、ユーザー体験の欠如が指摘されてきました。

WEBやアプリに限らず、UI/UXを設計してユーザーの体験を向上させるることで、売り上げは全然変わってきます。

キャリアとしてのUI/UXデザイン

-UI/UXデザイナーは具体的にどのような能力が必要ですか?

UI/UXデザインは、お客さんはどんな人で、どんな情報を求めていて、どうやったら買ってくれるのかといったことを考え抜く仕事です。

そのため、デザインや絵の上手さ自体は差別化要因になりません。それよりも、どの情報を、どうやって目立たせるかといった設計や導線設計が重要になるので、心理学やマーケティングの知識が重要になります。

個人的におすすめなのは「インターフェースデザインの心理学」という本です。他にマーケティングや心理学の本を何冊か読んだ後に、有名なアプリをひたすら見ながら、「何故、ここにこの情報があるのか」「何故、このようなデザインにしているのか」ということを1、2か月ほど分析して自分なりに腹落ちさせていけば、かなり感覚が掴めると思います。

-UI/UXデザイナーの需要はあるのでしょうか?

需要は全然あります。そもそもUI/UXに関しては、体系的に教える大学やスクールなどはほとんどなく、権威ある団体が資格を認定しているわけでもないので、UI/UXデザイナーが育つ環境が整っていません。Web制作に携わっている方やデザイナーの方で興味がある方は、まずは、軽い気持ちで学んでみると良いかも知れません。

-船越さんのように、エンジニアとUI/UXデザイナーの二つの組み合わせはキャリア形成を考える上でオススメですか?

ありだと思います。そもそもエンジニアとデザイナーとは、業種は違えどプロジェクトを進める上でのコミュニケーションは多いので、両方の立場に立って仕事ができることは非常に強いと思います。

お互いが「何ができて何ができないのか」といったことを理解できるだけでも、チームでの連携が円滑になるため、悪気のない無茶ぶりやコミュニケーションロスといった”事故”も減ります。私自身この二つの組み合わせがあったから、これまで様々な案件を頂いてきたので。

令和時代に活躍し続けられる人材とは

-近年、ひとつの専門領域を持ちつつも幅広い分野に知見のあるT型人材が注目されていますが、どうお考えですか?

そうですね。ひとつの領域で突き抜けるよりも、いくつかの領域を掛け算する方が良い共います。

難しく考えなくても、まずは、自分の業務に近い領域のことを「ちょっとわかる」程度でもその人のバリューは全く違ってきます。デザイナーとよく話すのならデザインの本を1冊,2冊読んだり、sketchやデザインfigmaを少しいじってみれば良いと思いますし、エンジニアとよく仕事をするのならば、一週間くらいJavaをいじってみれば良いと思います。

これからの時代は、ひとつの分野で90点をとるよりも、二つの分野で60点をとれる人材の方が圧倒的に活躍できます。

-これからの時代で活躍し続けるにはどのようなことが重要ですか?

極論、自分が幸せであれば、どのような働き方でも良いと思いますが、自分のバリューを上げるという観点で考えると、“スキルを身に着けるスキル“を身に着けること、そして、儲かりそうなところにフットワーク軽く飛び込んでいく姿勢が重要だと思います。

今の時代は、技術が凄まじい速度で進歩していくので、トレンドもすぐ移り変わります。

10年後も使えるスキルなどはほとんどありません。Adaloのようなノーコード開発ツールも進化していますし、自動翻訳の技術も数年前とは比べ物にならないレベルになっています。ちょっと前までは、画像編集ソフトと言えばフォトショップ一択でしたが、今はsketchやデザインfigmaなどのように、より直感的に扱えるソフトが出てきています。実際に私はここ何年も、フォトショップは扱っていません(笑)。

10年後も廃れない技術を予測することは不可能ですし、予測する必要もないので、儲かりそうだと思った技術を素早く習得して、変化に対応するスピードを上げることの方が重要だと思います。

そのためには、そのスキルを構成する要素を分解して、優先順位をつけて素早く身に着けることです。受験勉強でも配点の多い、頻出事項から重点的に勉強しますよね。これは、プログラミングであれ、デザインであれ、あらゆる分野に共通することです。

フリーランスの羅針盤となるメディア「東京フリーランス」

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